
Đà Nẵng
ダナン

ダナン市は、ベトナム中部の中央直轄市。ベトナムの主要な港湾都市である。行政的には6区2県に分かれるダナン市(ベトナム語: Thành phố Đà Nẵng / 城舗沱㶞 [ɗâː nǎˀŋ] 、英: Da Nang City。
ダナンは、砂浜のビーチとフランス植民地時代に栄えた港の歴史で知られるベトナム中部にある海沿いの都市です。街の西部の内陸部にあるリゾート地バナヒルズを訪れる際の拠点としても人気です。高速道路の峠道であるハイヴァン峠からは、ダナン湾と五行山を望む絶景を眺めることができます。五行山は 5 つの石灰質の岩山からなり、ここには仏塔や中に仏教寺院が造られた洞窟があります。
ダナンの街並み

◆地理
地方:中南沿海
面積:1,283 km²
下位区分:6 区 2 県
◆統計
人口:1,215,000 人(2018年)
人口密度:945 人/km²
民族:キン族, ホア族, カトゥ族, 岱人
◆その他
市外局番:236 (2017年6月まで 511)
郵便番号:59
ナンバープレート:43
■行政

■人口統計
ダナンはベトナムで5番目に人口が多い都市で、2011年現在、面積は1,255.53km2、人口は951,700人で[19]、人口に占める女性の比率は
50.7%である。
人口増加
ダナンの人口は2005年から2011年に毎年2.5%-3.0%ずつ増加しており、国全体の平均人口増加率1.0-1.2%を大幅に上回っている。 2010年には 一時的に3.6%まで増加し、2011年には2.68%で落ち着いている。これは南部工業都市のビンズオン省(4.41%)、ドンナイ省(3.5%)に次い で、 ベトナムで3番目に高い人口増加率である。
ダナンの自然人口増加率は、国平均をわずかに上回る程度である。2011年の出生率は1000人当り18人で、 死亡率は1000人当り6.7人だった。 平均寿命は2009年の国勢調査で女性が77.4歳、男性が72.4歳。乳児死亡率は、出生数は1,000人当り9.9人で、ベトナム都市部の平均よ り、2 ポイント弱高かった。
都市化
ダナンは、現在ベトナム中部地域経済の中心としてハブ港湾の建設計画や貿易拠点の整備計画が進められている。また、都市計画の推進や 周辺都市の建設計画も同時に進められている。 2009年現在、ダナン人口の86.9%が都市部に住んでおり、都市部の人口増加率は3.5%である。
■気候
ダナンは熱帯モンスーン気候に属し、9月から3月が台風シーズンと雨季、4月から8月が乾季の2つの季節に大きく分かれる。 気温 は高く年間平均気温は25.9℃。年間の平均湿度は81%、平均降水量は1,505mm、年間の日照時間は2,156時間である。

■経済
ダナンはベトナム中部の産業の中心であり、2007年の人口一人当たりのGDPは、ホーチミン、ハノイ、ビンズオン省、ドンナイ省に次い で5位であり、1900万ドンであった。2009年にはさらに2730万ドンにまで増加した。
ダナンはベトナム省間の競争力指数ランキングをリードしており、整備されたインフラ、良質な労働トレーニング、商取引の透明性、省 の革新的なリーダーシップ、安い初期投資コストなどの要因により、2008年-2010年には3年連続でビンズオン省に次いで2位であった。
農業、林業、漁業
ダナンは大都市であるにも関わらず、2007年現在37,800人が農業、林業、漁業に従事し、45,000トンの米と41,000トン の魚を生産してい る。しかしながら、ダナン地区の雇用は2000年代には明確にマイナス傾向にあり、総生産は2000年代後半に減少している。ダナンは農地 が不足しており(2007年現在9,200ha)、海に面した土地である事を考えると、農業よりも漁業がより経済に貢献していると言える。
産業
ダナンの産業は多様化しており、機械、電子、化学、造船に加えて、水産物、繊維、衣料、レンガ、肥料、
セメント、石鹸、製紙、医薬 品などが近年盛んであり、さらに多様化が進むと予測されている。エアバス・
グループはダナンに航空産業に特化した工業団地を計画している。
2007年現在、ダナンの産業の大半は国営化されており、総生産の57%を占めるが、2000年からほぼ同じ割合で
推移している。興味深い事 に、国営産業の80%以上はハノイ本部からの中央直轄となっている。総生産の残
り半分は外資系企業によるもので、国内の民間企業は依 然として小規模で、国営企業に比べてシェアを伸ば
すことが出来ていない。 2000年-2007年にかけて、産業は年間平均14.8%成長し、経済 発展の原動力になって
いる。しかしながら、経済成長率は南中部海岸ではカインホア省に次いで2番目に低い。雇用率は平均5.75%の
成長で、2007年には118,900人が就労している。
市場
ハン市場はダナンのメインマーケットで、ハン川の西側の繁華街のトランフー通りとバクダン通りの間に歴史
的にも古くからある。ハン 市場はサイゴンのベンタイン市場と同様に、衣服、シルク、宝石、花、コーヒー、
紅茶、ワイン、蛇酒、ドライフルーツ、魚、などの 様々な商品が複数の商店によって売られている。
開発
ダナンではビーチ沿いのハイアットリージェンシーダナンリゾート&スパ、五行山のオーシャンヴィラマリ
オットホテルを初めとしてたく さんの施設が建設中である。 他の大規模な開発プロジェクトとしては、
ダナン市の北の海岸に造成中の干拓地にダフオック国際ニュータウンが建設中である。これはベトナム中部では初めての干拓プロジェク トである。ダフオックのプロジェクトはホテルや33階建てのホテルや60階建てのオフィス、小規模なリゾー ト、ゴルフコース、マリ ナ、別荘やインターナショナルスクールなどを含んでいる。

ダナンソフトウェアパークビル

ハン市場
■交通
ダナンはベトナム、ラオス、タイ、ビルマにまたがる東西経済回廊の道路の終点である。
空港
ダナン国際空港はダナンの中心部にあるベトナムで3番目に大きい国際空港で、中部ベトナムの玄関口である。 2011年6月現在、ハノ
イ、ホーチミン、ハイフォン、ヴィン、バンメトート 、ダラット、ニャチャン、プレイクなどへ国内線が就航している他、広州(中国), シェムリアップ(カンボジア)、シンガポール、台北に国際線が就航しており、2011年12月16日からは、エアアジアが週4便のダナン-クア ラルンプール便を就航した。新しい空港ターミナルは2011年12月にオープンし、 プノンペン(カンボジア)、タイ、香港、日本、韓国便も 就航した。2017年5月9日には第2ターミナルがオープンし、国際線専用のターミナルとして稼働を開始。第1ターミナルは国内線専用と なった。
鉄道
道路
ダナンには北はハノイから中部の南はホーチミンまでを南北に縦断する国道1A号線と中央高原をラオスまで東西に横断する国道14B号線 が市内を通っている。 2005年にはハイヴァントンネルが開通した。他にも、ダナンとクアン ガイを結 ぶ高速道路が計画中である。
港湾
ダナン港、ハン川河口部からダナン湾内の沿岸部にかけて、一般雑貨、コンテナ貨物、木材・チップ、セメントなどのターミナルが設け られている。港湾施設は拡張によりダナン湾沿岸部に新たなターミナルが建設されたことで、外洋と直接アクセスできる海港となった。 入出港水路の水深等の制約が少ないという好条件によりベトナム中部における主要外貿拠点となっている。
ダナン港はホーチミン、ハイフォンに次いでベトナムで3番目の大きさの港である。ダナン港は2008年には270万トンの荷物を扱い、その うち120万トンは輸出、525,900トンは輸入、985,600トンは国内貨物であった。同年には29,600人以上の旅客がダナン港を利用したが、前 年よりも大幅に増加した。ダナン港はティエンサターミナルとソンハンターミナルの2つのエリアからなる。ティエンサターミナルは最 大喫水11mで貨物船や大型客船などの、45,000重量トンまでの中型タンカーが利用可能。ソンハンターミナルの12海里(22 km)以内は最大 喫水6-7mで5,000重量トンまでの船が利用可能である。
■観光
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ミーソン聖域(世界遺産) - クアンナム省にある1000年以上前の古代チャンパ王国の聖なる遺跡で、かつては70以上の寺院があった。1960年代のベトナム戦争でほとんどが破壊されたが、一部が残っており、1999年にユネスコの世界遺産に登録された。発掘された多くの彫刻、石像はドラゴン橋近くのチャム彫刻博物館に展示されている。
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五行山(グーハイン山)(ベトナム語版) - ダナン南側のビーチに石灰岩が突き出て露出した低い山であり、頂上からは南シナ海の砂浜が見渡せる。五行山の洞窟には元々はチャムパ族が居住していたが、のちに阮朝が巨大な仏塔を洞窟の周りに建設した。
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バーナー山(婆那山)(ベトナム語版) - ダナン西側にあり、全長5,772mのケーブルカーで標高1487mまで登る山岳リゾート地
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ミーケー(美渓)ビーチ(ベトナム語版) - ダナンの東側に南北に延びるビーチであり、多数のリゾートホテルがある観光エリア
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ロン橋(龍橋) - 龍の形のデザインが特徴的で、龍の頭から火を噴いたり放水したりする週末夜には観光客が多く訪れる
ハン川の東側はビーチリゾートが並び、西側にはダナン市庁舎、ダナン博物館があり、高級ホテル、レストラン、カフェが並ぶ。 ハン 市場とコン市場が市内の二大マーケットであり、どちらもダナン大聖堂の近くにある。
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